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豆知識
呼吸と聞くと肺や肋骨(あばら骨)の動きをイメージされるのではないでしょうか。
呼吸は24時間絶え間なく続く運動の1つで、息を吸う、吐く際に肋骨が膨らんだり、縮んだりしますが肋骨に関する関節が硬くなると呼吸が浅くなります。
しかし肋骨が関係する関節部位の可動性は、呼吸だけではなく体幹機能へも影響があります。
この記事では運動に注目して、肋骨の機能について紹介していきます。
〇肋骨の解剖学
肋骨は左右12本あり脊柱(背骨)に連結しています。
さらに肋骨は上部、中部、下部に分けられ動き方がそれぞれ異なります。
肋骨上部:前後 肋骨中部:上下 肋骨下部:左右
肋骨は脊柱に連結しているので肋骨の可動性が悪くなると背骨も硬くなる、またはその反対の理論もあり得るということになります。
脊柱が動かないと、体幹が動きにくそうだなー。というのは何となくイメージできるかと思います。
意識しないと肋骨が動いていることは気にならない、気付かないですが実はそれが重要なポイントです。
今回テーマである肋骨の動きや呼吸、その他の姿勢コントロールなども含めて体幹の機能は常に「無意識的」に活動しなければいけません。
手足の動きに合わせて、体幹の動き方が変化する必要があり運動においては手足が優先的に活動します。その手足の動きを補助するような形で体幹の機能が発揮されることが大切です。
では実際に手足の動きでどのように動いているか、手を挙げる、歩行でご説明していきます。
〇手足の動きと肋骨の関係性
まずは手を挙げる動きと肋骨の関係ですが、一番わかりやすいのは肩の動きになります。
これは客観的にも分かりやすく肋骨が動いていることを確かめるには、猫背でバンザイをするとわかりやすいです。
猫背で手を挙げると、必ず上まで(180°)挙げることができず、これは骨格的に不可能です。
手を挙げて時に肩の角度に合わせて、肋骨が1本1本動きわずかに肋骨同士の間が開いていきます(同時に肩甲骨も動きます)。
次に歩行と肋骨の関係ですが歩いている際に腕を前後に振っていますが、これは筋力で振っているのではなく体の回旋で腕が結果的に振れています。
この時の体の回旋、つまり肋骨の動きは左右で逆になります。
例えば右の肋骨が後ろに回れば、左の肋骨は前に動いており、この回旋があることによって体を正中位に保ったまま歩けていることになります。
〇肋骨の可動性を高める練習
脳卒中や神経疾患等による症状の改善希望やご相談の方は、HPの情報をご参照ください。
〇さいごに
今回は肋骨について紹介しましたが、手足の運動、動きに肋骨の可動性や動き方が重要になってきます。
手足の動きだけをリハビリするのではなく、体幹部分である肋骨や背骨に注目することも大切です。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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