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脳卒中後の低緊張の原因とは?低緊張と感覚の関係や自主トレ

 脳卒中を発症すると筋肉には筋緊張異常が認められることがあります。その中でも低緊張というのは、筋肉の張りが少なく、だらんとしているような状態を指します。

 姿勢や動作を改善していくには、この低緊張を改善することが重要です。

 本記事はこんな方におススメ
 ・姿勢が安定せずにぐらぐらする
 ・麻痺側の手足に力が入らない
 ・低緊張で姿勢や動きが安定しない

現在のリハビリでこんなお悩みはありませんか?

 「あの時もっとリハビリしておけば良かった」と思わないために。

改善したい思いに応える

 当施設は自費リハビリ施設で、保険内のリハビリだけでは不足している現状を打破するために自費/保険外でリハビリを提供しています。自費でリハビリ?と思われる方もいるかもしれませんが、退院後のリハビリは入院中に比べると極端に減少してしまうのが現実です。

 退院後でも改善する方がいるのに保険内では制度や制限があり、療法士にとっても「もっとリハビリをすれば良くなるかもしれないのに」と現実と理想を感じています。

 自費リハビリ(保険外リハビリ)は時間や頻度、場所などの制限がなくリハビリを受けることができます。退院後の生活やお身体の状態に合わせてご自身・ご家族で選択し改善の可能性を広げることができます。

 当施設のリハビリ内容や理論などはYouTubeで発信していますのでご視聴ください。

 変われる・改善できる可能性を見つけ、一緒にゴールを目指しませんか?

 小脳性の失調も低緊張が大きな原因となり手足のコントロールが低下する疾患です。

〇目次
 1.低緊張が生じる原因
  ―感覚障害と低緊張の関係
  -身体所有感と低緊張 
 2.低緊張を改善するための理論
 3.低緊張に対する練習方法
 4.おわりに

 脳卒中による低緊張は、その他の症状と同様に脳や神経系の損傷によって引き起こされているので過度な筋トレや運動だけでは解決しません。

1.低緊張が生じる原因

 脳卒中を発症した初期には多くの方が低緊張となります。これは脳卒中によって脳や神経に損傷がおきることで、一時的なショックのようなものがあり多くの方が低緊張状態となります。特に急性期と呼ばれる発症から約1ケ月程度は低緊張が強く見られ、2~3ケ月経過してくる(回復期、リハビリ病院の入院期間)と筋緊張が高まってくる傾向にあります。

 しかしリハビリ病院や回復期などの時期以降で発症から数か月、何年と経過しても低緊張の症状が見られる場合もあります。これは脳卒中を発症した一時的なショックではなく、他の原因を考える必要があります。

 この原因というのは、大きく3つに分類されます。
  ・脳や神経系から筋緊張に関与
  ・感覚による影響
  ・身体所有感(自分の体や手足を意識下、無意識下ともに脳が体を認識)の低下

 感覚障害と低緊張の関係

 感覚障害よって低緊張になっている場合は、特に深部感覚が影響していることが多いです。

 深部感覚というのは筋肉や腱、関節などから得られる感覚で自分の体がどこにあり、どんな動きをしているのかというのを感じとっている感覚になります。この深部感覚が低下すると足がどのくらい曲がっているのか、関節がどの方向に動いているのか、どのくらいの力で動いているのかなどが不明確になります。

感覚と運動

 深部感覚が低下することで、目で見れば動いているのは分かってもそれが自分の体の一部なのかという身体所有感にも影響してしまい、結果として自分の体という認識が無ければそこに脳や神経系が活動して筋緊張をコントロールすることや動きをコントロールするような働きが低下してしまい低緊張の原因にもなっていきます。

 身体所有感と低緊張 

 身体所有感とは、自身の体を自身の体だと認識することで、脳卒中後では手足の一部などが自身の手足に感じない場合があり、これを身体所有感覚の低下や欠如と表現されます。

 リハビリではボディスキーマという概念があり様々な感覚が脳に届き、それらを基に自分の体を認識しており脳の中にある身体地図、身体図式ともいわれます。

 ボディースキーマに似た言葉でボディイメージという言葉もありますが、大きく異なるのはボディースキーマは無意識下であり体の位置や姿勢などをコントロールするための基礎となるようなものです。ボディーイメージというのは、反対に意識下で体の大きさなどを中心に捉えるようなものになります。

ボディースキーマ

 感覚や身体所有感、ボディースキーマなどは関連しあっていますが感覚を上手く得られないことによって自分自身の体が意識下、無意識下ともに不明瞭になりどんな姿勢を保持すればいいのか、どこに力を入れればいいのか脳が判断できずに姿勢や運動に必要な筋緊張をコントロールするということに影響しているということになります。

 こういった背景によって低緊張が生じている可能性もあるので、とにかく動かす、荷重する練習をたくさん行うだけではなく感覚やボディースキーマ、自身の体をどのように感じてコントロールするのかという部分に繋げていく必要があります。

訪問リハビリ

 千葉県内、都内近郊などは訪問リハビリが可能ですので、まずはお気軽にご相談ください。

2.低緊張を改善するための理論

 つぎに低緊張を改善するために理論的な話しになりますが、先ほどの深部感覚やボディースキーマを中心に考えていきます。

 深部感覚やボディースキーマに関連していることは、自身の体をどのように感じているのか、感じている身体部位に対してどんな筋緊張をコントロールすればいいのかという点になります。

身体スキーマのビジュアル表現

 仮に下肢が低緊張で荷重しても筋肉に力が入らない、筋緊張がコントロールされずだらんと力が抜けてしまう事を考えると見た目では荷重していても下肢から得られる感覚自体が分からないことが想定されます。その結果、脳がどこに緊張や安定を高めていいのか判断できていないという可能性があります。

 低緊張の患者さんに対して最初にやらなければいけない事は、動かすことでも荷重することでもなく筋肉への刺激に対して自動的に筋活動、筋緊張が高まるという身体機能を高めることになります。動かす部位や支える位置に筋緊張がなければ、筋肉から得られる感覚やボディースキーマも改善できずに低緊張の状態が続いてしまいます。

 筋肉に刺激して自動的に活動するというのは、筋肉を徒手的に縮めたり、伸ばしたりするとその刺激に対して反対方向に筋肉は活動します。筋肉、筋繊維は伸ばそうとすれば縮まる方向に活動する、縮まる方向に刺激すれば伸びよようとし、この反応があることで足に荷重すると意識せずに自動的に踏ん張ってくれる、手を伸ばして物を持つ際にも物の重さに対して反対方向に活動するので持っていられます。

 このような体の反応は人の動き全てに関与するような反応で、こういった部分をリハビリで繰り返していくと、荷重した際に筋肉が活動して、深部感覚が得られやすくなるので筋緊張がコントロールされていきます。

 低緊張を改善することに対して、動かして力をつけることやたくさん動かせば緊張が上がる、動かしやすくなるということではなく感覚と動き、そこに筋緊張というものが繋がっていかなければ根本的にいろいろな動作や姿勢に対する筋緊張がコントロールされづらくなっていきます。

 この低緊張を改善していく理論的な部分は、療法士の方であれば筋肉自体への徒手的な刺激で筋肉の反応を高めていくこと、患者さんであればたくさん動かす、荷重するということだけではなく感覚や体の状態に意識を向ける事などを行うことが大切です。

トリアのリハビリ情報

 脳卒中や神経疾患等による症状の改善希望やご相談の方は、HPの情報をご参照ください。

3.低緊張に対する練習方法

 低緊張に対する自主リハビリのポイントは、低緊張を改善する理論でお伝えした通りまずは筋肉の状態を変化させる、そこから動かすことで筋肉や深部感覚を得られやすい身体機能へと繋げていくことが大きなポイントです。

 実際のリハビリでは療法士が徒手的に筋肉を触り状態を変化させることが出来ますが、患者さん自身では難しい部分もあるなかで可能な方法としてお伝えしていきます。

 例えば太ももの前にある大腿四頭筋という下肢で支える、荷重するには非常に重要な筋肉があります。

大腿四頭筋

 この大腿四頭筋が低緊張になっていると、膝折れや反張膝などの原因にもなる部位です。

 筋肉の状態を変化させる一番簡単な方法は、筋肉を掴むことです。筋肉を掴むということは筋肉に一定の負荷をかけることで、この負荷に対して筋活動が生じやすくなり掴んでる部位を中心に深部感覚を高めることにもつながります。

 大腿四頭筋であれば非麻痺側の手で掴みながら立ち上がる、これだけでも筋肉からの情報、感覚が得られやすくなります。掴みながら最後まで立つことはできないので掴める範囲で掴みながら立ち座りをする、もしくは最後は手を放して立位まで行ってください。

 今の例は太ももで解説しましたが、では手の届かないふくらはぎはどうするのか?そういった部位に関しては、リハビリでも行う場合もありますが、タオルを巻く、包帯を使って巻くなどが有効的です。巻くのが難しければ長めの靴下でも一定の効果はあります。

 タオルや包帯などで筋肉全体を巻いたり覆って、先ほど手で掴んだような刺激を加えた中で立ち座りや荷重をしていきます。もしタオルや包帯などをご自身、もしくはご家族などとやる場合には血流が止まるほどきつくはせずに、少し圧迫されている程度でいいので、きつくしないように注意してください。入院中に浮腫みの予防などで弾性ストッキングを使っていた方もいると思いますが、イメージはその程度くらいまでの圧迫にしてください。

 この筋肉を掴む、包帯などで巻くというメリットは筋肉に刺激が入り続けることで、この刺激があることで身体部位の位置が分かりやすくなり筋緊張がコントロールされるきっかけにもなります。

 低緊張を改善するには、関節への刺激や安定、姿勢コントロールなどもありますがこれを含めていくと自主リハビリとしては難易度が高くなりすぎてしまうので、まずは筋肉に刺激をいれる、その状態で動かすことを取り入れてみてください。

 もしかすると、それだけ?と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、順序が大事です。繰り返しにはなりますが、低緊張の状態で荷重したり動かしたりしても得られる感覚が限られてしまうので筋緊張がコントロールされづらくなっています。そうではなく、動く前、荷重する前の筋肉の状態を変化させてから動くというこの順番が非常に重要です。

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 当施設では日ごろの店舗でのリハビリや訪問リハビリ等に加えて、当事者の方や患者さんへの情報発信を行っております。本サイト上でのブログの更新、YouTube、各SNSなどを取り組む中でより患者さんが感じている疑問や不安などの声を聞く様になりました。その疑問などにお答えして、リハビリやご自宅での自主リハビリが良い方向へ進むようにトリアの公式LINEでリハビリ関する内容についてお伝えしています。

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 こちらのLINEでは、退院後に療法士と話す時間が無い・減った、症状の原因を知りたい、改善するには何をしたらいい?などの疑問やご質問にお答えしていますのでお気軽にご連絡ください。

4.おわりに

 低緊張について原因や改善する理論、練習までをお伝えしました。

 感覚という切り口でお伝えしましたが、その他にも姿勢や意識、神経系の原因などの可能性もあります。しかし低緊張という状態は筋肉からの情報が低下してしまうことは共通しているので、そこへのアプローチは重要になってきますので、ぜひ練習の方を取り組んでみてください。

 リハビリのご相談や質問などもお気軽にお問い合わせください。

〇執筆・監修者情報
 佐藤浩之:施設長
~経歴~
 1991:千葉県生まれ
 2013:国家資格(理学療法士)を取得し、千葉県内の病院へ入職
 2015:大手自費リハビリ施設へ入職し施設長を経験
 2017:JBITA公認ボバース成人片麻痺基礎講習会修了
 2022:トータルリハビリテーション トリアを開設