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豆知識

【脳卒中 硬さは筋肉だけではない】徒手療法

身体が硬いと聞くとまずは筋肉を思い浮かべませんか?



しかし硬くなるのは筋肉だけではありません。



数年前~現在も筋膜リリースが話題になってますが、筋膜は筋肉を覆っている膜でここが硬くなることで筋肉自体の働きが弱まってしまいます。



そこで筋膜をリリース(硬さをとる、滑らかにするなど)して、体の柔軟性や筋肉の活動が高めることができます。



筋肉は軟部組織の1つです。


軟部組織とは:筋肉、筋膜、腱、関節包、皮膚 など



これらの組織は動かさない、あるいは酷使することで硬くなることがあり、人によって硬い部位も組織も異なるので、これらを触り分けて硬さを軽減していく必要があります。


〇どうやって触り分けているか


当施設は徒手療法を基本としてセラピストの手で筋肉の反応や状態を見極めながら進めていきます。



先ほど紹介した軟部組織はリハビリ中にこんなイメージで触り分けています。

軟部組織

大まかに深部から考えると、骨→筋肉→筋膜→皮膚の順番になり、1つの筋肉でも深層と浅層で緊張が異なることがあるので、細かく触り分けながら評価していきます。



これらの軟部組織自体が硬くなる場合と、各軟部組織同士が癒着して硬くなる場合があります。



そして軟部組織同士が硬くなる場合は、筋肉と筋肉、筋肉と筋膜など体の部位でも異なるので慎重に見極める必要があります。


〇自主リハビリでの皮膚の緩め方 


皮膚の柔軟性は、関節が動くためには非常に重要で、特に足の甲やアキレス腱周囲、手首~手指などが硬くなりやすいので動かしてください。



皮膚を緩める、動かすためには強く持ったり、握ったりすると筋肉の動きになり皮膚を動かせないので軽く触れる程度で動かすことがポイントです。

皮膚の柔軟性

触る際の力は皮膚に指をあてて、指が沈み込まない程度の力で動かせます。                      


〇さいごに


徒手療法で直接、間接的に触れるのは軟部組織だけです。



軟部組織を細かく触り分けて、どんな刺激を伝えていくかが徒手療法の基本でもあり効果を左右する重要な部分にもなります。



セラピスト同士で練習する際は、触られた瞬間にどこへ刺激を届けようとしているかわかります。



そのくらい触り方や動かし方は重要な技術です。


最後までお読みいただきありがとうございました!

佐藤