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【自律神経と鍼灸の関係】副交感神経 血流 脳

自律神経と鍼灸には関係があり、特に副交感神経を優位に活動させることで血流にも変化をもたらしてくれます。


自律神経という言葉自体は一般用語に近い形で、テレビなどでも取り上げられることも増えています。


そこで今回の記事では、自律神経について、鍼の効果による副交感神経を高めるプロセスやどんな方に効果的なのかなどをお話していきたいと思います。


〇自律神経とは


自律神経は交感神経と副交感神経の総称


交感神経 :闘争、興奮、活動状態
副交感神経:回復、リラックス、休息状態


交感神経と副交感神経は対をなしており、活動的な時間やストレス、興奮などで交感神経が優位になり、リラックスできる環境、精神状態、身体状況では副交感神経が優位に働きます。




副交感神経が優位に活動することで、体の回復を促進することが期待できます。


自律神経は図の様な機能をコントロールしています。


自律神経はホメオスタシス(恒常性)といって環境や身体状況などの体の外部、内部刺激に対して一定を保つために非常に重要な機能です。

〇鍼の効果


実際に鍼の刺激でどのように自律神経へアプローチしていくのでしょうか。



1.自律神経へのアプローチ

自律神経をコントロールしているのは、脳の視床下部という部位です。




この視床下部への脳血流を高めてあげることで、自律神経をコントロールできるように変化、調整していくことになります。





そこで頭への刺激として、頭皮鍼が有効的です。


名前の通り頭皮へ鍼の刺激を加えることで、視床下部への血流を高める効果があると言われており効果的に自律神経へアプローチすることが可能となっています。




身体の痛みや悩み、不安などを感じることがストレスとなり交感神経優位になっている状態で副交感神経へのスイッチが入りづらい状態と考えられ自律神経失調症ともいわれます。




そこへ頭皮鍼をすることで、視床下部への血流を促し副交感神経のスイッチが入りやすい状態へ促すことが可能になります。



2.血管拡張による血流の改善

1で記載した副交感神経の活動を高めることで、血管が広がり(拡張)血流が促進されます。




血流が促進されることで、冷えや浮腫み、痛みなどの症状を軽減することが可能です。




また内臓への血流も促進されることで、消化などの内臓機能も改善することができます。



3.ひびきで鎮痛作用、疼痛緩和

鍼刺激には特有の「ひびき」という言葉があります。



ひびきとは施術内容ではなく、実際に鍼を刺鍼された方が感じる感覚のことです。




鍼刺激の優れている箇所は、筋肉の深くまで刺激が可能な事。




鍼を刺すことで「ズシンッ」と重くなる感覚がひびきで、鍼治療においては重要です。



治療と言っても鍼自体は体にとっては異物になるので、鍼が刺さるとそれ以上刺さらないように一時的に筋肉が収縮します。



これがひびきの正体です。



また筋肉が収縮するほかにも、血流が集まる作用でも鍼を体外へ押し出そうとします。



これにより鍼を刺した部分の血流も高まり、疼痛物質などを排除することで痛みを軽減することができます。


〇鍼治療を受ける前に知っておいてほしい事


1.体のだるさ

鍼を刺すことで筋肉へ微細な刺激を与えているので、極わずかですが炎症が生じます。



この炎症作用自体は、「ズキズキ」、「チクチク」する程度です。



そして炎症を修復しようと血流や細胞が活発化することで、一時的にだるさを感じることがあります。



また特に交感神経が優位になっている方であれば、施術により副交感神経が高まることで体の緊張が軽減し、だるさとして感じる場合もあります。



個人差はありますが数日中には消失しますのでご安心して施術を受けてください。


2.水分摂取

鍼の効果を高めるために、施術後は水分摂取をお勧めします。

鍼の効果により副交感神経が優位となり血流が促進されていますが、もともとの水分量が少なくては効果自体が軽減されてしまいます。



より血流を促すために、施術後にはコップ1杯のお水を飲んでください。



また施術以降もこまめに水分摂取をすることでより鍼の効果を高めることができます。

〇さいごに


今回は鍼の効果について紹介しました。



当施設ではリハビリと鍼灸を組み合わせることで、より根本的に症状の改善を目指しています。



リハビリや鍼灸が初めてという方は、お困りの症状にどんな施術が可能なのか、有効なのかなどご説明いたしますのでぜひお気軽にお問い合わせください。


最後までお読みいただきありがとうございました。

細川