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豆知識
子どもの成長や発達では、指先の動きがなんとなく上手く持てない、握れないなどで手先が不器用かもと感じることがあるかもしれません。
子どもの発達には、「中心から末端」、「頭から足」、「曲げるから伸ばす」という3つの発達順序があります。
特に手の動きや発達には「中心から末端」の考え方が非常に重要です。
その他の発達の順番も簡単に触れながら、手の発達について紹介していきます。
〇3つの発達に関する順番とは
まずは今回の本題である「中心から末端」とは、体の中心から手足の末端(手先、足先)へ発達していく順番を表しています。
体の中心である体幹は、仰向けに寝ている姿勢で手足を動かすことや頭の向きを変えることで徐々に発達していきます。
寝返りをするまでは、主に手足を動かしやすくするための発達が中心となり寝返りやうつ伏せなどが増えてくると手足とともに姿勢の安定などの発達がより高まっていきます。
このように基本的には、体の中である体幹から肩や股関節、そして手先、足先のように発達が進んでいきます。
2つ目は頭から足への発達です。
3~4か月までの主な姿勢は、仰向けです。
その仰向けの姿勢では頭を多く動かすことで、首座りのための発達が促せています。
そして徐々に手を伸ばしたり、うつ伏せで足で支えたり、歩いたりと頭から足への発達順序として見られます。
最後に曲げるから伸ばすことの発達です。
生後まもない時は、全身を丸くして手足を曲げた姿勢で寝ていることが多く見られます。
そして指をなめる、しゃぶるなどお子さん自身が自分の体の位置や大きさなどを学んでいきます。
自身の体への気付きが進むと、ご両親やおもちゃなど様々な人や物へ興味を持ち手を伸ばす、つかまり立ちをする動作などが増えていきます。
そうすることで肘や手指、膝や足首など伸びる動きが急激に増え曲げるから伸ばすという発達に繋がっていきます。
ここまでの3つの発達の順番に加えて紹介したいのが、「末端から中心」です。
〇末端から中心へ
最初に紹介した中心から末端とは真逆の発達になりますが、手先が動かしづらい場合などは手先の動きから促すことも重要になります。
手先を多く使うような遊びでは、指先を動かす、目的の場所に入れる・はめるなどの動きがありその中で腕を支えるために体幹の発達も促すことができます。
特に小さなものをつまんだり、小さな穴へ物を入れるなどの遊びは指先を使うために体の安定が必要になります。
このような遊びの中で指先から体幹、末端から中心への発達を促し結果として、指先の動き、巧緻性を成長させるきっかけになる場合もあります。
どちらか一方を選択するわけではなく、両方の視点からお子さんの発達を見ていくことが大切です。
〇さいごに
今回は手先の発達について、3つの内容を交えながら紹介しました。
必ずこの方法でなければいけないという事はなく、大切なのはお子さんが楽しんで自ら能動的に出来る遊び、活動ということが重要です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
引き続き投稿していきます。
佐藤
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