トータルリハビリテーション
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豆知識
顎関節症の症状は顎が痛くて開けられない、食べ物を噛むと痛むなどがあります。
それだけではなく痛みは出ないが顎が左右対称に動かず真っ直ぐ下に動かないなども顎関節症の一部だと考えられます。
顎関節のズレや歪みなどでどのような症状が生じてしまうのでしょうか?
○顎関節症による症状とは
顎関節症とは頭の骨に対する下顎の位置ズレです。
下顎がずれると、重心のバランスを取るために頭の傾きや頸椎の位置などに影響が生じます。
また首や顔まわりの筋肉の左右差に繋がり、代償運動が生じることで全身の筋肉にまで影響を及ぼす可能性があります。
また筋肉のみならず自律神経のひとつである副交感神経は、頭蓋骨から頸椎の5番まで出ているので首に問題があるとうまく副交感神経が働かなくなる可能性があります。
その状態が長期化すると自律神経の乱れにつながり、不定愁訴が全身症状として出始めてくる方もいらっしゃいます
顎が歪む→顔と首が傾く→全身でバランスをとる(代償運動)→筋肉の固さに左右差が出る→コリや痛みとして全身症状につながる。
■めまいや耳鳴りで耳鼻科などを受診しても改善が見られない。
■整体院や鍼灸院などで首肩のコリや腰痛に対する施術してもらうが2、3日も持たない。
こういった方は顎関節に問題がないか確認してみるのも良いかもしれません。
○顎関節症と治療について
顎関節症は、筋肉の障害(I型)、関節包・靭帯の障害(II型)、関節円板の障害(III型)、骨の変形(IV型)の4つのタイプに分けられます。
筋肉の障害は咀嚼筋(側頭筋、咬筋、内側翼突筋、外側翼突筋)が主に硬くなってしまっている状態です。
関節包•靭帯の障害は歯ぎしりや食いしばりといった負荷によるものですが主に就寝中にしてしまってる方が多いです。
こちらは自律神経の乱れにより、就寝中も無意識に力が入っている状態と考えられます。
顎関節症の治療方法はたくさんありますが、鍼灸治療もそのひとつです。
•筋肉の深部まで刺激を入れられる
•ご本人自ら柔らかくしようとする作用の自然治癒力を高められる
•リラックス神経が高まり就寝中に歯ぎしりや食いしばりといった力が入りづらくなる。
特に食いしばりや歯ぎしりが原因の方は就寝中などの無意識下ですので、より鍼灸治療をオススメします。
細川