トータルリハビリテーション
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豆知識
内反とは画像のように足の裏が、内側を向いてします症状です
。姿勢に関わらず内反は生じますが、特に歩行時に強くなります。
しかし歩行時以外にも内反は生じていることが多いです。
内反の共通の原因は足に垂直に体重を乗せられない、または垂直に動かせないことです。
それでも内反は人それぞれ原因は異なります。
今回はどのような場合があるか姿勢や運動面からに5つ紹介していきます。
5つの原因とは⁉
1.仰向け
仰向けは本来リラックスする姿勢です。
ここで重要になるのが仰向けでもバランスをとっているということです。
バランスって立っている時に必要なんじゃないの?
と思われるかもしれませんが、頭や肋骨、踵など丸みを帯びている骨があったり、左右均等に体を保とうとする働きがあります。
ですので極端に左右どちらかへ体重がかかっていると、それだけで緊張が増してしまい、寝ていても内反や無意識に手足に力が入ってしまうという現象に繋がります。
仰向けの姿勢では股関節、膝関節が「足の重さ、質量で」が重力で強制的に伸ばされます。
その結果、筋肉の短縮がある場合内反が生じるので、ほとんどの場合がこの短縮が原因です。
その他にも、寝ていても力が抜けない筋緊張のコントロールも原因になります。
2.座位
座位では仰向けとは違い、姿勢のコントロールが大きく変化します。
倒れないように、真っ直ぐ座るなどの無意識的な働きがあります。
そのなかで筋緊張のコントロールが影響して内反が生じます。
特に非麻痺側へ体重を乗せてしまい、麻痺側の足が開き内反が生じます。
この足が開くという動きですが、寝ていても、立位でも、歩行時でも共通ですが「平衡反応」というバランスを保つ反応です。
下の図の様に片側に体重をかけると、もう一方の足は外に開きます。
体重が乗っていない側の股関節(写真の紫)は不安定になります。
この姿勢から立ち上がろうとすると上手く足に体重がかけられずに内反が生じます。
3.立ち上がり
立ち上がりでは大きく2つの原因があります。
1つ目は立って足に体重が乗っていくので、力のコントロールが大きく関与していきます。
力のコントロールは強弱、方向、速度がありそれぞれを無意識的に制御しなければいけません。
強弱とはどのくらいの力で踏ん張るのか、方向とは床面に対してどの方向に踏ん張るのか、速度とは立ち上がりの速さに合わせて左右の足の筋肉が同じ速度で筋肉が働いているのかという事です。
2つ目は足首の可動域です。
立ち上がりの際に、足首は背屈方向に動きますが、この角度が少ないと、内反して動かせる角度を代償しています。
4.立位
立位では仰向けと同様に、筋肉の短縮が1つの原因になります。
しかし仰向けと違うのは、足で支えているということです。
主に感覚、運動コントロールについてご説明します。
感覚は足の裏、足全体で支えている感覚や足の向きなどが含まれます。
足の裏がまっすぐ床と平行と感じていても実は違う、膝は曲がっているのかあるいは伸びているのか、股関節は真っすぐなのかなどが考えられます。
運動コントロールは立ち上がりと同様に、力の向き、強弱、速度ですが特に力の向きと強弱が重要です。
5.歩行
歩行時では特に、足を振り出す際に内反が強くなる傾向にあります。
足を振り出す際には、指先が床に引っかからないように足首が背屈しますが、この力を入れる際に内反が生じます。
この背屈をする際にポイントとなるのが骨盤の向きです。
麻痺側の骨盤が後方に引けた状態での振り出しは、内反を強めてしまいます。
これは骨盤のねじれと足先の向きが合っておらず、筋肉もねじれてしますことが原因です。
歩行時の内反の最大の原因は平衡反応です。
写真では重心が必要以上に左側へ移動することで、右足はバランスを保つために外側へ開きます。
右足は外に開くので足首が真っ直ぐであれば、足の裏は外側を向きますがそれでは足を着けた時に支えられないので足の裏を内側へ向けます。
これが内反を生じさせます。
内反が生じているから足が着けないのではなく、歩行時の姿勢の影響が内反を強くしている場合もあります。
おわりに
今回は内反についてお話させていただきました。
もちろんこれが全てではないですが、「姿勢」と「運動のコントロール」がポイントになることが多いです。
これらの5つの原因と合わせて、経過や歩き方などの一人ひとりの状態に合わせてリハビリや自主リハビリをおこなっていきます。
歩き方で筋肉のねじれもそれぞれなので、「筋肉の位置」を調整することも重要ですね。
あくまでリハビリ、自主リハビリは「オーダーメイド」です。
引き続き、投稿していきます!!