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豆知識

【脳卒中 姿勢と咀嚼の関係性】姿勢コントロール

脳卒中を発症され姿勢を保持することや傾いてしまうなどの症状があると、咀嚼に影響がでる場合があります。


食事中の姿勢で咀嚼の方法や食べやすさは大きく変化します。


この記事では食事中の姿勢や咀嚼について紹介していきます。

1.食事中の姿勢について


食事中の姿勢は背骨と頭の位置がポイントになります。


猫背では頭が前に出てしまうので、咀嚼や嚥下(飲み込み)はしづらい姿勢になります。

嚥下 姿勢


また猫背のまま顔を正面に向けることで、首は必要以上に伸びて(過伸展)しまうのでさらに嚥下しづらくなります。


しかし頭だけ後ろに戻すことは背骨の構造上難しく、背骨全体の歪みや位置を調整しなければいけません。


また頭や指先、足先など体幹から遠い部分は体幹の安定が必ず必要です。


体幹が安定しない状態で、頭を動かすと体全体が動揺してしまうので上手くコントロールすることができずに、かえって体を硬くする原因にもなります。


まずは上手く噛めない、飲み込みづらくなったと感じたら、頭の位置が前方に出ていないか確認してみてください。


嚥下においても首が過伸展の状態では、飲み込みづらさや誤嚥の要因になり、下顎を少し引いた姿勢が嚥下には適しています。


ベッド上や椅子に座っている姿勢で多少違いはありますが、気道・食道の位置と重力の関係性を考える必要があります。

2.咀嚼について


咀嚼とは食べ物を噛むことですが、噛むためには顎が上下(前後)に動きます。

顎の動き

この顎の動きは、本来下顎が上下運動しますが姿勢や首・喉の筋肉の硬さが強くなると上顎が上下運動してしまうことがあります。


この場合、より首の過伸展を強めることになります。


また上顎が動くことで、頭も上下してしまうので体の突っ張りなども強めてしまう要因にもなります。


下顎を動かすためには、安定した姿勢と正しい頭の位置に背骨や筋肉を調整していきます。


〇おわりに


どんな動きにも姿勢は少なからず影響し、姿勢の変化だけで咀嚼や嚥下が良くなる場合もあります。


姿勢と運動は切り離して考えることはできないので、両側面からのリハビリが大切です!



今回も最後までお読みいただきありがとうございました!



また投稿しますので引き続きよろしくお願いいたします。

佐藤