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豆知識
病院を退院された後のリハビリの選択肢として、自費リハビリ、自費リハビリ施設が増えています。その背景には、退院後のリハビリ資源の不足やリハビリの量、質の問題など様々あります。
なぜ自費リハビリ施設が増えているのか、退院後のリハビリにはどんな選択肢があるのか、千葉県内の自費リハビリ施設の状況を含めて紹介していきます。
〇なぜ自費リハビリ施設が増えているのか?
1. リハビリを継続したいが、保険では限界がある
医療保険や介護保険によるリハビリが退院や時間などの制限があり、目標とする改善に至らないという事が挙げられます。そういった方が「あともう少しリハビリしたいのに…」という想いを持つ患者さんのリハビリの選択肢として増えてきました。
こうした「リハビリ難民」的な状況を受け、継続的なリハビリを希望する人向けに自費施設のニーズが高まりました。
特に「リハビリ難民」とされ自費リハビリに来院される方の多くが、脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)の後遺症や神経疾患(パーキンソン病、脊髄小脳変性症、多発性硬化症)の方となります。
2. 保険リハでは時間が短く、満足できない
保険適用のリハビリは、1回20分〜40分程度が一般的です。都内近郊や千葉県(市川市、船橋市、松戸市、柏市など)にある自費リハビリでは60〜90分が基準でしっかりと時間をかけて、マンツーマンでリハビリを実施していることも理由の1つとして考えられます。
マンツーマン、1対1でのリハビリでは、よりひとり一人の状態に合わせたリハビリプログラムを提供できることや療法士、患者さんともに集中した質の高いリハビリを行うことができます。
3. 質の高いリハビリを求めている
病院や施設によっては、担当者が変わったり、毎回のリハビリ内容が違ったりすることもあります。病院内の療法士同士での連携は図っていますが、経験年数や知識、スキルなどは人に依存します。自費リハビリ施設の多くは決まった担当者、もしくは数人のスタッフと継続的にリハビリができる安心感があります。また病院内や保険内ではスタッフを選ぶという事が難しいですが、自費リハビリ施設はスタッフを選べることはもちろん、施設自体に通うことも選択できるので自由度が高くなります。
実際に自費リハビリ施設を選択された方の声
「退院後、どこでリハビリを続けたらいいか分からなかった」
「1対1でじっくり見てもらえるのがありがたい」
「杖を手放せるようになりたいから、もう少し頑張りたい」
病院を退院後に保険内のリハビリを受けたい方の中には、外来リハビリがないことや介護保険が適応にならずリハビリを受けることが出来ないケースなどもあります。
そういったリハビリの量、質だけではなく中には自費リハビリの選択しかなかった方もいます。
〇退院後のリハビリの選択肢は?
1.外来リハビリ(病院、クリニック)
対象者:ある程度自立して通院できる人
特徴:医療保険が適用される
退院した病院を中心に継続可能
医師の診察のもとリハビリを受けることが可能
制限:疾患や身体機能、状態にもよりますが日数で制限されることが多い
時間が短い場合や週1回など
2.訪問リハビリ(医療 、介護保険)
対象者:通院が困難、ご自宅で生活している人
特徴:医療保険または介護保険を使って、療法士がご自宅へ訪問
生活動作(歩行・入浴・排泄など)を改善するリハビリを中心に実施(身体機能によって異なる)
制限:1回40分前後、頻度も限られる
医師やケアマネとの連携が必要(安全性などの面ではメリット)
3.通所リハビリ(デイケア)
対象者:日中の時間に施設に通える人
特徴:介護保険を使い、施設に通ってリハビリや入浴、食事などを受ける
事業所によって異なりますが、数時間~半日、1日などがある
制限:「リハビリ目的」より「介護・生活支援」寄りになることもある
4.デイサービス
対象者:日中の時間に施設に通える人
特徴:利用者が施設に通って日中を過ごす(送迎あり)
利用時間は「半日〜1日」
在宅生活を支えることが目的
制限:「リハビリ目的」より「介護・生活支援」寄りになることもある
こういった退院後のリハビリにおいては、いくつかの選択肢が存在し身体機能や介護保険の程度(要介護、要支援)によって使用できる頻度などが異なってきます。
自費リハビリを検討されている方の中には、外来やリハビリなどの保険内のリハビリが終了してから来院される方がいますが当施設で推奨しているのは、各保険内のリハビリと併用していただくことです。退院後の早期より入院中のリハビリ量や質を継続、向上することで退院後でも身体機能の改善を目指すことがより可能になります。
〇千葉県内の自費リハビリ施設の状況
当施設を含めて千葉県内の自費リハビリ施設は、市川市や船橋市、松戸市、柏市など都内近郊に集中しています。人口やアクセスなど様々な理由が考えられますが、都内などと比べると1点に集中している傾向にあるかもしれません。
都内近郊以外では、内房(木更津や君津など)や外房(九十九里方面)、南房総(館山方面)などから都内近郊の施設へ通われている方も多くいらっしゃいます。
頻度や距離などの問題がありますが、公共交通機関やご家族の協力のもと定期的に通われるケースも少なくありません。
自費リハビリを受けたい方の中には、訪問リハビリを希望される方もいますが各施設ごとに伺える地域はことなります。当施設で訪問リハビリを実施した地域(市川市近隣以外)は、成田市や千葉市方面がありますので時間帯やアクセス次第では訪問することが可能です。
〇リハビリで改善するための知識とは?
当施設では脳卒中や神経疾患などを発症された当事者やご家族向けにYouTubeを投稿しています。「〇〇を改善する練習」といった練習方法だけではなく、なぜその練習が必要なのか原因を提示しながら解説しています。どの練習においても身体機能や状態に合う、合わないがありますのでしっかりと原因を理解した上でリハビリや自主リハビリを選択することが望ましいです。
いくつかの解説動画を紹介します。
こちらは2025年から開始した、脳卒中当事者の方と実際に自主リハビリを一緒に行う、考える動画になっています。2025年を通して投稿していきますのでぜひ参考にしてください。
こちらの動画は、脳卒中の症状や原因を解説しているシリーズで自主リハビリまで提示している内容もあります。
脳卒中をはじめとする神経疾患の症状や重症度などには個人差がありますが、どの症状においても原因を知っていただく事が改善していくためには必要です。
その他の動画は下記からご視聴ください。
→トリアのYouTubeはこちら
今回の本記事以外には、脳卒中を中心に記事を掲載していますのでご覧ください。
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当施設では、店舗でのリハビリや訪問リハビリ等に加えて、当事者の方や患者さんへの情報発信を行っております。本サイト上でのブログの更新、YouTube、各SNSなどを取り組む中でより患者さんが感じている疑問や不安などの声を聞く様になりました。その疑問などにお答えして、リハビリやご自宅での自主リハビリが良い方向へ進むようにトリアの公式LINEでリハビリ関する内容についてお伝えしています。
公式LINE
https://lin.ee/DCXMsH0
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〇まとめ
今回は千葉県の自費リハビリ施設の現状について紹介しました。保険内の送迎があるリハビリ環境とは異なりご自宅から近い、通えることが必要などいくつか条件はあります。訪問リハビリを検討することで、その条件をクリアできることもありますので、色々な環境や条件から考えてみることをお勧めします。
佐藤